2025.12.28
妊娠と痔核
こんにちは。
栄エンゼルクリニック肛門外科の谷村葉子です。
出血や脱出などの症状を呈する痔核(いぼ痔)の腫脹が、妊娠中にみられることは、めずらしいことではありません。
とくに妊娠後期により高頻度で認められます。
妊娠前より痔核がある方は嵌頓(かんとん:痔核が肛門外にとびだしてしまいうっ血して戻らなくなってしまう状態)や、大量に出血するなど重症化する傾向があります。
出産後はこれらの痔核による症状が徐々に改善することが期待できますので、妊娠中の痔核治療のゴールは急性期の症状を軽快させることです。
軟膏や緩下剤(便をやわらかくする薬)などの薬物療法、左側臥位(左側を下側の横向きで寝る姿勢)をとったり、食物繊維の多い食事、便秘予防などでしのぐことになります。
出産後も症状が改善しないときに、手術治療を考慮しますが、手術は(授乳しておられる方は)卒乳後に行います。
ご心配がありましたら、ぜひ当院へご相談ください。
栄エンゼルクリニック 肛門外科 谷村葉子
Lohsiriwat. World J Gastroenterorlogy; 2015; 21(31): 9245-9252



