名古屋栄エンゼルクリニック肛門外科の谷村葉子です。
肛門の痛みが主訴で来院される患者さんにおいて頻度の高い病気として以下のようなものがあります。
- 嵌頓痔核 (かんとんじかく)(脱出したまま腫れてしまったいぼ痔)
- 血栓性外痔核 (肛門の皮の下に血豆ができてしまい腫れた状態)
- 裂肛(きれ痔) (肛門の皮が裂けてしまった状態)
- 肛門周囲膿瘍 (肛門の周りに膿がたまる状態)
これらは肛門診察で診断でき 原因を取り除く治療をしていきます。
しかし、痛みの原因となる肛門所見が明らかでないにもかかわらず 肛門やおしりの奥の痛みを訴えられる患者さんも少なくありません。時に痛みのために夜間目が覚めるようなことや、痛みが30分以上持続することもあるようです。このような場合、まず痛みの原因となる(骨盤内の病変など)所見がないかどうか大腸内視鏡、CTやMRなどの検査で調べます。それらの検査でも異常がなければ肛門付近の筋肉のけいれんのようなことからくる痛みのことも考えられます。排便コントロール、座浴や鎮痛剤、漢方薬、神経障害性疼痛の薬で治療していきます。
栄エンゼルクリニック 谷村葉子
こんにちは。
栄エンゼルクリニック肛門外科の谷村葉子です。
出血や脱出などの症状を呈する痔核(いぼ痔)の腫脹が、妊娠中にみられることは、めずらしいことではありません。
とくに妊娠後期により高頻度で認められます。
妊娠前より痔核がある方は嵌頓(かんとん:痔核が肛門外にとびだしてしまいうっ血して戻らなくなってしまう状態)や、大量に出血するなど重症化する傾向があります。
出産後はこれらの痔核による症状が徐々に改善することが期待できますので、妊娠中の痔核治療のゴールは急性期の症状を軽快させることです。
軟膏や緩下剤(便をやわらかくする薬)などの薬物療法、左側臥位(左側を下側の横向きで寝る姿勢)をとったり、食物繊維の多い食事、便秘予防などでしのぐことになります。
出産後も症状が改善しないときに、手術治療を考慮しますが、手術は(授乳しておられる方は)卒乳後に行います。
ご心配がありましたら、ぜひ当院へご相談ください。
栄エンゼルクリニック 肛門外科 谷村葉子
Lohsiriwat. World J Gastroenterorlogy; 2015; 21(31): 9245-9252
名古屋市中区栄の栄エンゼルクリニック 肛門外科医師の谷村葉子です。
肛門外科の初診時 肛門の診察をする前に【問診】をします。
以下のような症状がそれぞれいつごろからどれくらいの頻度であるのかを教えていただいています。
①出血
②痛み
③脱出
④腫脹(腫れ)
⑤発熱
⑥下着の汚れ (出血? 便?)
⑦狭窄(肛門がせまくなった)感
⑧排便習慣(排便時間 残便感 等)
※頻回に排便のある方で、痔瘻の発生が多いことがあります。
この問診の回答だけでも ある程度どのような病気なのか推測できます。
例えば・・・
排便のときに、肛門の外にとびだすもの(こと)が以前からあった。以前は自然にもどっていたものが最近は指でもどさなくてはならなくなった。⇒「内痔核」かな?
3日前に便秘でいきんだあと、突然痛みができてお尻をさわったら硬いものを触れた。⇒「血栓性外痔核」かな?
違和感が数日前から痛みにかわって今は肛門の横が腫れている。昨日から熱も出てきた。⇒「肛門周囲膿瘍」かな?
などです。
具体的な症状や、どのような症状にどの程度お困りであるのかを教えていただくことは治療方針決定にあたっても重要なことです。
さらなる検査をして診断・治療方針の決定をしていきます。
お悩みがある際は、放置せず、ぜひご相談ください。
栄エンゼルクリニック 肛門外科 谷村葉子
名古屋市中区栄の栄エンゼルクリニック 肛門外科医師の谷村葉子です。

お尻に何かぷにぷにしたものが出ています。これって病気ですか?”
という質問をうけることがあります。
それはもしかすると、おしりの穴の3-4cmの奥の膨らんだクッションのようなもの(静脈叢)が膨らみすぎて肛門にとびだしてしまった病気(=いぼ痔(痔核))なのかもしれません。とびだすものはやわらかい組織なのでぷにぷにした感じです。
ほかには、裂肛(切れ痔)にともなってみられる皮膚のたるみ(皮垂、スキンタグ)などのこともあります。
痔核は、排便などのいきみがかかったときに飛び出す(脱出)のが特徴です。
症状が進行すると、脱出が自然にもどりにくくなり、指でもどす必要(用手還納といいます)が生じたり、 さらに進行すると脱出したままとなることもあります。 このような段階になると手術治療が有効です。
少しでもお困りでしたら、当院への受診をおすすめします。
栄エンゼルクリニック 肛門外科 谷村葉子
こんにちは、栄エンゼルクリニック肛門外科の谷村葉子です。
肛門外科受診にあたって どのような検査をうけるのだろう?
と心配に思われるかたも少なくないかと思います。
まず問診で、「いつごろから」「どのような症状があるか」や、排便習慣等についてなどをおたずねした後、肛門の診察をします。
当院では左側を下にして横向きに寝ていただき(左側臥位といいます)おこなっています。 指を肛門から挿入し、痛みや出血がないか、しこりがないかなどを診ます。
その後、肛門鏡というカメラのついた短い筒を肛門の中に挿入して、写真をとりながら調べます。
肛門鏡の写真は、患者様にもお見せして説明させていただいています。
もちろん切れ痔の患者さんなど病気によっては検査それ自体に痛みをともなうこともあるのでその場合は無理をしないようにしています。
ご心配のある方は、まずお気軽に診察にお越しください。
栄エンゼルクリニック 肛門外科 谷村